SNSとSNS広告ってどう違うの?
SNS広告ってどんな種類があるの?
SNS広告ってどんなターゲットに効果的?
SNS広告っていくらぐらいからはじめる?
SNS広告ってどうすればお金が発生する?
そんなことを知りたい方におすすめの記事になっています。
私はデジタル広告業界にてWebコンサルタント・プロデューサーとして15年半経験し、SNSマーケティング業務キャリア10年。現在も様々な大手企業に対してデジタルマーケティングコンサルタントとして活動中です。
その視点でできるだけわかりやすく解説していきます。
SNS広告初心者向け講座
SNSで広告というと、自社のSNSアカウントで情報を発信することと混同する方もいらっしゃるかもしれません。改めて整理すると以下のようなかたちになります。
種類 | ターゲット | 投稿内容 | 費用 |
SNS アカウント | 自社のアカウントをフォローしている人 | 運用テーマに 沿った内容 (告知などのinfo重視) | 無料 |
SNS 広告 | 自社のアカウントをフォローしていない 人にも情報伝達が可能(年齢・プロフィ ール等で区分け可能) | キャンペーン参加、 新商品販売促進等 セールス施策に連動した 内容 | 有料 (クリック課金 or imp課金 |
自社のSNSアカウントで情報発信しても、自社アカウントをフォローしている方にしか情報が届きません。そのため、自社アカウントをフォローしていない方にSNSを通じて広告宣伝する施策がSNS広告になります。Yahoo!やGoogleといったメディアの広告と同じような広告をSNSでも実施することができます。
SNS広告ってどんな種類がある?
Twitter、Facebook、Instagram、LINEそれぞれに広告枠があり、通常の投稿と同じような形式(文章+画像(or 動画))で広告掲載が可能です。広告の場合は、”広告””プロモーション”といったテキストが投稿の中に必ず記載されています。ただ、ユーザーからすると通常投稿なのか広告なのかは中々見分けづらいかもしれません。それぐらい自然な見え方になるため、広告のクリック率も高くなりやすい傾向があります。
他のメディアと違ってSNS広告は以下のような特徴があります。
ターゲティング精度が高い
ユーザーはSNSのプロフィール欄に生年月日、性別、居住地、趣味嗜好といった情報を登録しています。そういったユーザーの属性に合わせて広告を出し分けることが可能です。また、SNS上でフォローしているアカウント、投稿している内容等に基づいて広告を出しわけることも可能です。
たとえば、以下のような方法になります。
◆与件
・対象商品:20代前半女性向けのコスメ商品
・広告目的:販売促進
◆メディアプラン
・メディア選定:20代女性の利用者が多いTwitter、Instagramを選択
・ターゲティング①:20代女性
・ターゲティング②:コスメアカウントをフォローしているユーザー
・ターゲティング③:コスメ、化粧品といったキーワードを投稿しているユーザー
上記の①の条件のユーザーにだけ広告を出してもいいですし、②③もあわせて出してもいいです。実際は①②③すべて出して、クリック率がいいものに費用を投下していくという運用方法が主流です。
SNS広告はこのように細かく条件設定をして、広告を出稿することが可能です。
ビューアビリティ(視認性)が高い
SNS広告は通常の投稿と見え方が変わらないために、ユーザーは他の投稿と同様に広告の投稿も確認します。そのため、広告とはいえしっかりとテキスト・画像を見ます。Yahoo!、Googleといったメディアの広告の場合は、記事を読んでいく中に広告が出てきたりするため、記事と広告が分離しているものが多いです。ユーザーは記事を読むためにそのページにきているため、広告はどうしても余計なものになってしまいます。SNS広告の場合は、それがあまりなくビューアビリティ(視認性)が高いのが特徴です。
SNS広告ってどんなターゲットに効果的?
SNS広告は当然のことながらSNSをよく利用している層に効果的です。
各社のユーザー属性は以下になります。
◆Twitter利用ユーザー属性
10-30代の利用ユーザーが多いため、その世代向けの広告はマッチしやすいです。また、ツイッターはアニメ、ゲーム、TV番組、ゴシップといった内容の投稿が多いため、そのような商材にはとても相性がいいです。
◆Facebook利用ユーザー属性
30-50代の利用ユーザーが多いため、その世代向けの広告はマッチしやすいです。また、フェイスブックは日々のライスフタイルの投稿が多く、ニュース収集等の目的での利用者も多いため、検討期間が長い商材(高額商材)、金融等の商材には相性がいいと思います。ただ、フェイスブックはSNSの中で最もターゲティング精度が高いといわれているため、他の商材でも広告効果は高いと思います。
◆Instagram利用ユーザー属性
10-40代の利用ユーザー(特に女性)が多いため、その世代向けの広告はマッチしやすいです。また、インスタグラムはファッション、コスメ、フード、旅行、タレント、モデルといった内容の投稿が多いため、そのような商材にはとても相性がいいです。
◆LINE利用ユーザー属性
LINEは10-60代まで幅広い利用ユーザーが多いですが、LINEの広告枠であるタイムライン、ニュース、マンガといったページは20-40代の利用ユーザーが多いですので、その世代向けの広告はマッチしやすいです。LINEは幅広い業種に対応可能ですので、あらゆる商材に相性がいいと思います。
SNS広告っていくらぐらいからはじめる?
広告は1万円ぐらいから出稿可能ですが、あまりに小額だと効果がわからずどういったメディア、広告にユーザーが反応するかがわかりません。最低でも30~50万程度の出稿金額から開始することをおすすめします。
30万円×3ヶ月ぐらいではじめていき、結果を見つつSNS広告メディアを選定する、クリエイティブをテストするといった調整をしていくのがいいと思います。
たとえば、以下のようなプロセスになります。
1ヶ月目:Facebook25万、Twitter25万→Facebookの方が誘導数が多い
2ヶ月目:Facebook50万×広告のクリエイティブ(投稿内容)を3種類同時に出稿しABCテスト→結果Bパターンが最も効率がいい。
3ヶ月目:Facebook50万×広告のクリエイティブBパターンで出稿
という感じです。
メディアの選定をし、その後にクリエイティブテストをしてさらに誘導効率を高めていくという広告運用プロセスになります。
SNS広告ってどうすればお金が発生する?
課金形式は2種類あります。広告がクリックされて費用が発生するCPC課金といわれる方式と広告が表示されたタイミングで費用が発生するCPM課金といわれる課金形式があります。サイト誘導やECサイトへの販売促進を目的とするならCPC課金、認知拡大を目的とするならCPM課金を選択しましょう。
2つ課金方式はありますが、CPC課金を選択する企業が多いと思います。やはり広告だけでは商材のことを伝えきれないため、広告→サイトに誘引していただくことを目的とするケースが多いです。