【就活】学生時代に頑張ったことは何ですか?に答えられない学生へ

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大学3年生から就職活動をはじめて、自己分析・自己PRを考えていく中で、自分が今まで何を頑張ってきたのか?何がPRできるのか?その内容に頭を悩ませる学生は多いと思います。

私自身も就活時代、面接のときに「学生時代に頑張ってきたことは何ですか?」と聞かれ、真面目に捉えて、あまり人に誇れるようなことはないな・・・と悩んでいました。

この記事ではそんな悩みをもつ方に少しでも参考になればと思っています。

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学生時代に頑張ってきたことって

私は、大学時代は特段何かに熱中したりやり遂げたりした経験がなく、どちらかというと怠け者で、あまり学校にも行かずにバイト、ゲームといったゆるい生活をしていました。なので、大学時代に何もPRにつながるような活動経験はありませんでした。

周囲の学生たちは、下記のような内容で自己PRしていました。

・私は大学時代、ラグビー部に所属しキャプテンを経験し全国大会を目指して日々練習に励んでいました。そこから、日々の鍛錬の重要性やリーダーとして人をまとめることの重要性を・・・

・私は飲食店のバイトを3年間勤めチーフとしてバイトメンバーとのコミュニケーションを意識し、明るい職場になるように勤め・・・

1次面接は集団面接が多いため、どうしても他の学生達の発言と自分の発言を比較してしまいがちです。他の学生のPR内容がキラキラした内容に見えてきて、自分なんて・・と卑屈になってしまうこともあるでしょう。

私も当時はよくそんな状態に陥りましたが、いま新卒の面接官をしている経験からお話すると・・・

ほとんど話す内容は関係ありません!

というのは、私もそうですが面接官もおそらく中身はほぼ評価していません。学生の3年間で経験してきたことってそんなに大きな経験はできないし、仕事にどうつながるかは正直未知数です。学生時代やってきたことで差がついているなら、面接なんてしなくてもエントリーシート読んで採用・不採用を判断すればいい話だと思います。

たとえば、キラキラしている内容でなくても構わない例を考えてみましょう。学生時代、仮に学校もあまり行かず、バイトもクラブにも所属していないという場合は、”自分の好きなこと”にフォーカスを当てて、自慢できる点がないかを探して見ましょう。

・アニメに詳しい
・ゲームに詳しい
・本好き
・映画好き
・テレビ好き
・絵画好き
・ツイッターをすごくやってる
・YouTuberに詳しい

自分は日々何に時間をかけて、人からどんな事に詳しい人と思われているかを改めて振り返ってみてください。実際、友達とかに聞いてみるのもいいと思います。

面接の場でゲームやアニメの話をするのも・・・と思われる方がいるかもしれませんが、面接官でもゲーム・アニメ好きの人はいっぱいいますし、何も気にする必要はありません。ここで大事なのは、みんなと同じテーマではなく、人と違った個性的なテーマを設定できるかだと思います。

ただ「アニメ好きなんです」って話すだけでは何のPRにもならないので、「アニメをものすごく見てきて、ヒットするアニメの法則がだいたいわかるようになりました!」とか、「好きなYouTuberの動画企画の中身を実際、自分でも試してみたことがあります」、とか。好きの延長戦上でビジネスに活かせそうな発見やトライアルで実際体験してみた、みたいな話があると話が広がりやすくなると思います。

面接官が見ているポイント

では、何を見ているかというとその人の話す姿勢、内容の論理性、そして視点です。

1つずつ解説します。

話す姿勢

よく事前に用意してきた内容を丸暗記して話をしているように話す人がいますが、それはあまりいい印象にうつりません。面接は緊張するので、事前に話す内容を覚えてくるのはいいのですが、書いてある文章をただ読み上げるだけでは人には伝わりません。

話すスピード、表情、抑揚、そういった点も意識することがとても大事です。これは自分で理解するのは難しいので、まず自分で話すシーンを動画に撮って、見てみましょう。聞き手の立場で自分の話って聞き取りやすいか、表情はどうか等をチェックします。ビジネスの場ではプレゼン練習のときに、実際の自分のプレゼンを動画に撮るといったことをしますが、面接の発言練習でも有効だと思います。

また、実際身近な人に面接官役をやってもらって、模擬面接をしその後、面接官役の方から評価をもらうのもいいです。これもプレゼン練習の1つですが、人前で話す訓練をして話す行為は上達するので、やることをおすすめします。

そうした練習をしておくと、面接の場でも同じ暗記した文章でもやわらかく、話やすいスピードで話ができ、聞き手にすっと理解しやすく伝わる話す姿勢が生まれると思います。

内容の論理性

話す内容が論理的かどうかを見ますが、1つ例をあげてみます。
結論→理由→まとめという流れがいいと思います。

「学生時代がんばってきたことは何ですか?」

結論:私は学生時代アニメ視聴に夢中になり、アニメがヒットする法則を発見しヒット予測を良く当てるようになりました。

なぜ、そんなヒット予測ができるようになったかの理由は2つあります。

理由:①ヒット作品を分析して共通点を発見できたこと
作品は500作品以上見てきたのですが、それぞれの脚本、監督、ストーリー、キャラクター、声優、アニメーション会社等をリスト化することで、ヒット作にはほぼ同じアニメーション会社、声優が採用されていることに気づきました。私の中では脚本、監督、ストーリーよりもアニメ会社、声優の方がヒットに影響すると思っています。

理由:②開始前にツイッターでの露出が多い点
アニメは毎クール30作品以上が放送されますが、その中でも各社が力をいれているものは事前のアニメ番組告知が多く、ネット上でも話題になっています。特にツイッターで放送前からツイートが多い作品はヒットする可能性が高いです。

まとめ:私はヒットの現況を分析しなぜヒットするのかという点を理解することで、アニメ予測を友人に共有し、当てることに夢中になっていました。

かなりオタクっぽく、マニアックな話に聞こえるかもしれませんが、こんなことを話す学生あまりいないので、かなり目立つし面接は通りやすくなると思います。企業の中で現状を分析して示唆を出す仕事は必ずありますし、予測をしたりするのもマーケティング的な考え方なので、一定評価を得られると思います。

話す内容の視点

最後に話す内容の視点です。

先ほどの、

・私は大学時代、ラグビー部に所属しキャプテンを経験し全国大会を目指して日々練習に励んでいました。そこから、日々の鍛錬の重要性やリーダーとして人をまとめることの重要性を・・・

・私は飲食店のバイトを3年間勤めチーフとしてバイトメンバーとのコミュニケーションを意識し、明るい職場になるように勤め・・・

といった内容ですが、こういった内容はとても模範的な内容だと思います。リーダーシップ、協調性、明るい環境づくり、そういった話が新卒面接では大半を占めます。大半ということは、面接官は同じ話を何度も聞くことになり、この内容で評価するのは難しくなるということです。

そうなると先ほど紹介したアニメの話やあまり誰も話さないような視点での内容が出てくると一挙にそこで目立つわけです。

つまり、人と同じ話をしない、違う話をする、そう決めるだけでも大きな差別化になります。恥ずかしがらずに勇気を持って話せれば、大きなアドバンテージになるでしょう。

また、ラグビーやバイトの話でも切り口を変えただけでユニークな話にすることも可能です。ラグビーだったら、ケガをしたときの応急処置の仕方や方法は一番自分が詳しく、部内ではドクター的な役割を担っていたとか。バイトだったら、お客様を常に観察した気配り対応でよくお褒めの言葉をいただいたとか。エピソードを中心にすえてPRすることも視点を変えるうえで必要だと思います。

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