SNS拡散ってどういう内容が拡散していくの?
SNS拡散って炎上とは違うの?
SNS拡散って企業側から仕掛けられるの?
そんなことを知りたい方におすすめの記事になっています。
私はデジタル広告業界にてWebコンサルタント・プロデューサーとして15年半。
SNSマーケティング業務キャリア10年。
現在も様々な大手企業に対してデジタルマーケティングコンサルタントとして活動中。
その視点でできるだけわかりやすく解説していきます。
SNS拡散する投稿とは?
拡散とはSNSの投稿がリツイート、シェアにより多くのユーザーに広がっていくことです。人に言いたくなる、知らせたくなる要素がある投稿が拡散しやすい投稿です。普段の生活でも友人や家族に言いたくなるような出来事があると思いますが、それに近しい内容がSNS上でも拡散しやすい内容になります。
一般的には・・・
・スポーツの結果
・芸能人の結婚/離婚
・時事ネタ
・事件関連のニュース
等で驚きがあったものは人に共有したくなるケースが多いです。最近では1個人の投稿が大きく拡散しているケースも増えています。
・企業の対応に対するクレーム投稿(接客対応への不満等)
・政治に対する不満投稿(保育園落ちたツイート等)
・アルバイトのいたずら投稿
・すごい作品(例えば写真のような絵を描く等)の投稿
・動物系や家族系のほっこりする投稿等
SNS上では日々多くの投稿がされており、またそれを見ているユーザーも非常に多いため、いつでも拡散につながる可能性はあります。
どのSNSが拡散しやすいか?
拡散しやすいSNSはTwitterです。Twitterは匿名かつ投稿者数も閲覧者数も多いため、投稿が拡散につながりやすいです。ひまつぶし程度に見ている方も多く、面白いネタを探していたりするニーズが元々あるため、自分の興味があるツイートを見つけるとすぐにリツイートするという傾向があります。Twitterは月間アクティブユーザー数は4,500万※といわれています。つまり、1つの投稿がいつでも拡散される可能性があるメディアになっているといえます。
※WE LOVE SOCIALサイトより抜粋(2019年6月更新)
一方でFacebookは実名SNSのため、あまり不平不満といった情報投稿はされにくく拡散されるほどの投稿には至りません。また、Instagramはリポストという共有機能はありますが、あまり使われていません。Instagramはどちらかというと”承認欲求”がメインになっており、自分が気に入った投稿にいいね!をつけたり、自分がクオリティの高い写真を投稿したいという点がモチベーションになっているため、あまり拡散に向いていません。
LINEも同様にクローズドな友達同士のコミュニケーション型SNSであるため、拡散はしにくいです。
3種類の拡散について
拡散には大きく3種類があります。
プラスの拡散
投稿を見る人が非常に好感をもち、思わず他の人にも知らせたくなるような拡散。日本人スポーツ選手の活躍だったり、すごい技術を見せているような動画だったり、ほっこりするような猫の動画等が該当します。こういったプラス拡散は話題化、認知拡大、商品が関連していれば販促にもつながるような拡散になると思います。
マイナスの拡散(=炎上)
投稿を見る人が不快感をもち、一定の正義感の元、他の人にも知ってもらいたいためにする拡散。企業の不誠実な対応や著名人の差別的発言など、許せない!これはヒドイ!と思ったことで、周囲の人に悪いこととして情報を共有していく拡散になります。こちらは企業が当事者の場合は、ブランドイメージの毀損につながり、ひどいときは不買運動にまで発展することもあります。
誤った情報の拡散
真実でない嘘の誤った投稿の拡散。ネットニュース等を信用して、それを正しいこととして拡散してしまうケースもあります。冷静に確認するとでたらめな記事だったが、あまりに多くの人がシェアしているため、真実として認識してしまうという拡散です。これはフェイクニュースともいわれますが、こういった誤った情報拡散は特定の関係ない人の人権を侵害するだけでなく、シェアした方も共犯として名誉毀損罪などの対象になる可能性もあるため、情報の見極めは慎重にしましょう。
SNS拡散は意図的に仕掛けられるのか?
仕掛けられると思います。企業側がSNS上で拡散につなげていくためには、キャンペーンなどの企画が必要になります。いくつか話題化した事例をご紹介しましょう。
キリンツイッターおにごっこ
ツイッターで#イインダヨとつぶやいて、それから30分以内に公式から#グリーンラベルだよと返信がなければ、おにごっこ成功となり、グリーンラベル6缶セットをもれなくプレゼント!というキャンペーンをやっていました。ツイッター上でのおにごっこという施策がいままでにない施策であったため、拡散は多くされツイッタートレンド入りを果たしました。
※参考)KIRIN ツイッターおにごっこキャンペーン
はなまるうどんエイプリルフール
4/1のエイプリルフールの企画で深海魚の大王イカがてんぷらになりましたというビジュアルを公開。大王イカのてんぷらが大きすぎて、店に入りきらずに飛び出しているというビジュアルを作りました。そちらがかなり話題になり、SNS上で拡散につながりました。
※参考)はなまるうどん大王イカ天
気の利いたツイッター投稿
企業アカウントからのツイッターが粋でいいという印象を受けて拡散につながるケースもあります。東急ハンズの大雪の日にハンズによらずにお気をつけてお帰りくださいという投稿やシャープさんの○がなくなった投稿、ガスト、モスといった飲食チェーンコラボで作ったニクレンジャーという戦隊イラスト等、ユニークな投稿でSNS上で拡散を生むというケースは多く事例があります。
東京23区、多摩地区に #大雪警報 が発令されたようです。東急ハンズに来ている場合ではありません。早めにご帰宅を。
— 東急ハンズ (@TokyuHands) January 22, 2018
【拡散希望】 ゜がなくなりました。弊社の ゜を見かけられた方は至急ご連絡ください。 pic.twitter.com/Pmayx4chGZ
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) October 1, 2015
🍴外食戦隊🍴
— ガスト【公式】 (@gusto_official) July 12, 2018
\ #ニクレンジャー ✨/
外食=競合ではなく、一緒に盛り上げて行く仲間ができて嬉しいです🎶
皆様が楽しめること、それを通じてガストを思い出していただように頑張ります✨
次は外食企業の垣根も超えて…
Twitterならではの交流もして行きたいです! pic.twitter.com/OqLxv37oKk