ツイッターってどんな特徴があるSNS?
利用している人ってどんな人達?
利用して何か便利なことってある?
炎上ってなに?始めるうえでのリスクは?
上記のようなことを知りたい方におすすめの記事になっています。
私はデジタル広告業界にてWebコンサルタント・プロデューサーとして15年半経験し、SNSマーケティング業務キャリアは10年。現在も様々な大手企業に対してデジタルマーケティングコンサルタントとして活動中しています。
その視点でできるだけわかりやすく解説していきます。
ツイッターの特徴・機能について
ツイッターは投稿する文に140文字の字数制限があり、他のSNSと比べると投稿文が短いので初心者でもはじめやすく、あまり構えることなく投稿することができます。匿名でアカウントを作って投稿しているユーザーが多いため、気兼ねなく発信できるSNSとして利用されています。
テレビやニュースと相性がよく、テレビを見ながらリアルタイムでツイートしたり、それに関連するツイートを見ているユーザーも多いです。サッカーW杯等のスポーツ中継時やバラエティ、ドラマ、アニメといった番組のCM中、放送後等はその番組に関するツイートが多くなります。最近でいいますと、ドラマ「あなたの番です」等はツイッター上でも話題になり、みんなが犯人の考察ツイートをあげてかなり拡散されました。
ツイッター社ではテレビとツイッターが関連性が強いことから、「テレビ番組ターゲティング」という○○の番組のことをツイートしている人に広告を出せるという企業向けの広告メニューも用意しています。ニュースも同様に連動性が高く、災害・事件といった話題に対してもツイートをするユーザーが多いです。そういう意味ではマスメディアや社会情勢とも関連性の高いSNSといえるかもしれません。
次に、ツイッターの機能をご紹介しましょう。
投稿:テキストは140文字以内、その他、画像・動画等も発信できます。
コメント:ツイートにコメントで文章を書き込むことが可能です。
リツイート:ツイートを自分のフォロワーに共有することができます。たとえば、私のアカウントのフォロワーが100名いる場合、その100名の方のツイッターアカウントのホーム画面に該当ツイートを表示することができます。このリツイートが何回もされると、ツイッター上で該当ツイートが拡散される状況が発生し、認知が大きく広がる現象が起こります。これが悪いツイート内容だと”炎上”という現象になります。
いいね!:ツイートに対しての評価をできる機能です。
DM:自分がツイッターをフォローしているアカウントに対してダイレクトメッセージ(メールのようなもの)を送れる機能です。ここでのやりとりは第三者には見えません。
トレンド:直近数時間のツイートの中でよくツイートされているキーワードをランキング化して紹介しています。Yahoo!の急上昇ランキングのようなものです。これを見ることで、いま話題になっていることがすぐにわかり、そのキーワードに関するツイートも確認することができます。
検索:フリーワードでツイートを検索できる機能。
※ツイート:投稿文のこと。つぶやきともいう。
※フォロー:第3者のツイッターアカウントの投稿をホームで見れるようにすること
※ホーム:自分がフォローしているアカウントのツイートが見れる画面。タイムラインともいう。
※フォロワー:第3者のツイッターアカウントをフォローしているアカウントのこと
利用ユーザー数・ユーザー属性について
ツイッターの国内ユーザー数は約4,500万人※ で年々増加傾向。
また、ツイッターは世界の中で日本人が最も利用数が多いです。日本人はツイッター好きです。年代的には10代~30代といった層が中心です。特に学生は結構多いと思います。投稿内容的にはアニメ・ゲーム・ゴシップ系といったものが多く、自分の趣味のことをつぶやいているアカウントも多いと思います。
※WE LOVE SOCIALサイトより抜粋(2019年6月更新)
ツイッターの利用用途・メリットは?
いろいろあるのですが、一番は速報性・「いま」を知れることだと思います。ツイッターはいち早く情報を知れるニュースメディアであり、ニュースの裏側まで把握できるようなリアリティ性もあるメディアだと思います。マスメディアでは報道できないようなこともツイッター上では語られたりしていますので、結構生々しい部分も含めて確かな情報を知れると思います。
また、リアルタイム性があることから、災害時の情報収集にも役立ちますし、日常生活でも電車遅延情報等も電車遅延にあっている人達のツイートから状況を把握できたりもします。私も毎日ツイッターは見ていますが、自分が投稿するよりもツイッターのトレンド、検索機能を活用する方が多いです。
ただ、トレンドワードなどはかなりの数のツイートがあるため、いろいろ見ていると中にはフェイク(嘘)な内容のツイートがあります。そういう情報はフェイクニュースと呼ばれますが、こういったフェイクなツイートに騙されずに情報集める能力は見る側に求められると思います。
これはツイッターだけでなく、ネットニュースメディア全般にいえます。ネット上にはニュースや情報が大量にあるため、何が正しくて、何が間違っているのかを見極めれないと、誤った情報を信じてしまい自分が誤った内容をリツイートしたりしてしまい、フェイクニュースの拡散を手伝ってしまう可能性があります。フェイクツイートかどうかを見破る秘訣は、そのツイートの根拠にあります。何の引用元もないツイートや明らかに怪しいサイトをニュース元にしたツイートなどは、フェイクの危険性がありますので、注意しましょう。
ツイッターの炎上ってどうして起こるの?
ツイッターは匿名性とショートメッセージで簡単に投稿できてしまうので、内容を深く検討せずに投稿することで、思わぬネガ拡散につながり、炎上になるケースがあります。企業の事例でいうと、以下ジールコミュニケーションズ社の調べによると、2018年で平均毎月19件弱の法人炎上が発生し、およそ2日に1回の頻度で企業に関係したネット炎上が起きていたようです。19年度はもっと増えていそうですね・・
3つほど炎上のケースをご紹介しましょう。
バカッター事例(アルバイトによる面白ネタとしての投稿事例)
・店員が魚をゴミ箱に入れ、それをまな板にのせる
・客の買った商品をレジでひと舐めしてから袋に入れる
・靴下を食洗機の中に入れる居酒屋店員
・商品のおでんを口にいれて吐き出す。
・店員と思われる男性が、おぼんを局部に当ててアキラ100%のモノマネ。
これすべて2019年の事例です・・。学生がふざけてスマホで動画を撮って面白半分にツイッターや動画SNSにUPしたところ、即拡散されてしまったという事例です。こういったケースは企業側としてはブランドイメージが大きくダウンし、店舗がある企業はその店舗自体が閉店になるケースが大半です。そうなると、この学生に対しての数千万の損害賠償訴訟なども実施されるため、不注意な1つの投稿が投稿者の人生に大きな影響を与えてしまっています。この現象は2013年ぐらいからありますが、いまだにあるということは投稿者側がSNSに対しての危機感・投稿モラル意識が低いのだと思います。
企業やサービスへのクレーム(リアルな不満体験が大きく拡散していく事例)
・不祥事、商品/サービスの欠陥についてのクレーム
・センシティブなテーマを扱った広告・宣伝についてのクレーム
・飲食店・店舗等での接客マナーについてのクレーム
昔はこういったクレームは直接当人に伝えたり企業側のコールセンターに電話するケースが多かったですが、最近では自身のSNSに書き込むというケースが増えてきています。コールセンター側にクレームが入ってきたら、企業としても把握し・謝罪・改善の対応はできるのですが、SNSに書かれてしまうとそれを把握することは大変難しくなります。把握せずに放置しておくと、知らぬ間に大きな拡散となり、ネットニュースやマスメディアで取り上げられて、大事化してしまうというケースもあります。そのため、ソーシャル上のツイートで自社のサービスや商品の批判ツイートがないか等を定期的にチェックするサービスもあったりします。こういったSNS上の声もしっかり耳を傾ける必要があると思います。
著名人の発言(一部の人が傷ついてしまうような発言事例)
・特定の方への一方的な名指し批判ツイート
・政治・宗教・人種・団体への差別・批判的なツイート
・ジェンダーの方への批判的なツイート
・個人的な正義感を振りかざすツイート
著名人の方は実名でアカウントをもっているため、自己主張として自信をもって発信されていると思いますが、SNSで発信をするということは世界中の人達を相手にするということになります。ですので、ある程度どんな人達が読むだろうという推測をした上で発信をしないと、特定の誰かを大きく傷つける可能性もあります。炎上してしまうと、その後ツイートを消したとしてもネットニュースや場合によってはマスメディアが取り上げたりもしますので、自身のブランドイメージを大きく毀損してしまう可能性もあります。
なぜ、このような炎上が起こるのでしょうか?
これらの原因はツイッターがあまりに簡単に投稿できるため、その後の拡散性・保存物としての永続性を考えずに感情だけで投稿してしまうためだと思います。怒りの感情の吐き出し口になっていたり、ただ面白いだろうというネタとしての発信等、ツイッターでの発信は世界への発信である意識の薄さ、後で消せばいいという安易なリスクヘッジ意識が炎上を生み出しているのだと思います。
バカッターや企業サービスへの不満といった事例は、企業内でのコンプライアンスやサービスクオリティといった別の問題が起因していますが、著名人の発言による炎上は個々人がいかにツイッターの怖さを理解して、発言に慎重になるかという投稿者の意識にかかってくると思います。この発言は誰かの気分を害していないか、何か1人よがりな狭い考えではないか、誤解されるような内容ではないか、いろんなリスクを考えて投稿をしていく必要があると思います。
はじめるうえでのリスクってある?
アカウントを開設するとき、投稿をする上で気をつけるべきことはいくつかありますのでご紹介します。
アカウントを開設するとき
できるだけ匿名を推奨します。もちろん、インフルエンサーの方や何か顔出しでタレント活動をされている方等は実名・タレント名でいいと思います。ただ、一般の方があえて実名でアカウントを作る必要はないと思います。個人情報は公開するのはややリスクありますので。
投稿をするとき
◆特定の人物・企業・団体に対しての批判コメントはできるだけやめましょう
批判の内容にもよりますが、あまりにいきすぎると場合によっては軽犯罪になりうることもあります。趣味に関することや読まれても不快感をもたない程度のツイートであれば何の問題もないです。グチや疲れを吐き出すのも問題ないです。ただ特定の誰かを攻撃したり、政治、宗教批判、誹謗中傷系は炎上リスクがあるのでやめましょう。
◆著名人に絡むのもオススメしません
ツイッターをはじめると著名人のアカウントをフォローする方が多いと思います。ファンだったりするとそこでつながれたりするとうれしいと思います。フォローした著名人のツイートに対して、応援コメントをつけたりリツイートしたりするのはいいと思いますが、その方々に対して批判コメントをつけたり、DMを送ったりする等は著名人の方々からしてもあまりうれしくない行動になり、ストレスを与えてしまう可能性があります。また、逆に芸能人の方が直接反論をしてきたり、リツイートでそのやりとりを自身の多くのフォロワーに拡散されたり等、自分のアカウントがマイナスイメージをもって批判対象にされるケースもあります。そうなるとツイッターのアカウント自体を閉じることになったりすることもありますので、あまりオススメしません。